京都11R シルクロードS(G3)

京都11R シルクロードS(G3)

◎【2】ダノンスマッシュ
騎手:北村友一

【注目調教】
1月17日-栗坂
49.9-36.2-23.9-12.2

雪の影響で開催が危ぶまれた日曜京都開催だが蓋を開けてみれば馬場も重くならず全く問題がなかった。これならば例年通りの考え方で良さそうだ。


この競争ではダノンスマッシュ、ラブカンプーの一騎打ちの様相。しかしながらラブカンプーは調教で全く良く見せない…これはスプリンターズSの時もそうだったけど、今回に限ってはやや脚取りも重く仕上がりに疑問符がつく。森田先生は泣きのコメントが多く、今回も「デキはイマイチ。厳しいかな。」と話しているが、まぁ夏のサマーシリーズも同じような事を言って走っていたのであてにしづらい…ただ調教の動きからも仕上がり途上と見て今回は評価を下げたい。本命は坂路で圧巻の動きを見せているダノンスマッシュで不動。


デビュー当初からスプリント路線がベストと言われていた同馬ではあるが、春の3歳G1路線はスプリントがないので、マイルを騙し騙し使っていたと関係者談。それでも3走前に見切りをつけてスプリント路線に移ると準OPを2馬身近い着差をつけて快勝。キーンランドCはナックビーナスの単騎逃げを捕まえられず敗戦を喫してしまったが、前走の京阪杯では内枠から強烈な伸びを見せて後続に2馬身近い着差をつける強い内容で勝ち上がっている。


目標はあくまでも高松宮記念ではあるが、この中間は乗り込み豊富で、1週前には坂路コースで4F49秒台の圧巻の動きを披露。関係者も「安田さんはスプリンターを作るのが天才的だね。馬体がスプリンターのソレだし、風格も漂っている。ここは負けないでしょ。」とカナリ強気だった。2番枠とロスなく進める絶好枠を獲得できた今回は勝ち負け濃厚だと判断したい。


このレースは内枠有利が顕著に出ていて、狙っていたアレスバローズ、アンヴァルが共にピンク帽を引いてしまった…。時点で調教が良く、尚且つある程度の位置取りでレースを運ぶことができるビップライブリー、ラインスピリット、エスティタート、ペイシャフェリシタ。この4頭を2列目に置きたい。爆穴で調教診断2位トウショウピストの激走も忘れずに…。


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◆   推奨買い目   ◆
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三連複フォーメーション
1着1
2着5.6.8.9
3着1.5.6.7.8.9.14.16.17
各500円

1着1
2着5.6.8.9
3着3.13.15.18
各300円

合計:17,800円

払戻金:220,050円

東京11R 根岸S(G3)

東京11R 根岸S(G3)

◎【1】クインズサターン
騎手:四位洋文

【注目調教】
1月23日-栗坂
51.7-37.7-24.5-12.2

フェブラリーSの前哨戦根岸S。この競争ではダート競争では珍しい、差し追い込みが有利な競争。過去10年で先行馬でこの競争を勝利したのはフェラーリピサ、モーニンのみ。2、3着馬も殆ど差し、追い込み馬であり決め手の高い馬を重視するべきレースだ。


その点で踏まえると人気のサンライズノヴァ、コパノキッキング辺りから行くのが無難だろうが、サンライズノヴァは調教良く、東京コースでも堅実に走れているのだが少し売れすぎている印象。コパノキッキングは陣営が前に行って欲しいとの要望でマーフィーに依頼している経緯もあり狙いからはズレる。そこで本命にしたいのは最終追切で自己ベストを叩き出したクインズサターン。


昨年春には3走連続で重賞競走で好走。センチュリオン、グレイトパール、サンライゾソアと差のない競馬を演じている。何より評価できるのは2走前の武蔵野S。道中後方で脚を溜めて大外に持ち出すとサンライズノヴァと一緒に伸びてきて0.2秒差の2着を確保。距離短縮にシッカリと対応して見せた。前走の師走Sも次走重賞を勝利するチュウワウィザードとハナ差3着とその実力は疑いようがない。


今回は初の1400mとなるが陣営いわく「中山の1800mよりも合う」と言っている…なら最初から使えよと突っ込みたくなるのは置いといて、確かに条件的には向きそうだ。最終追切は素晴らしく、四位さんを背に圧巻の動きを披露。まだ余力も残っている印象でこれだけ動けるのだから状態が良くない訳がない。2走前同様直線に賭ける騎乗に徹すれば伸びてくるだろう。


対抗には最後まで軸馬にしようか悩んだユラノト。1週前追切では坂路で自己ベストを更新する猛時計をマークし、調教診断1位馬に推奨した馬。同舞台で行われた4走前の一戦で上がり最速で差し切ったレース内容からもここは十分通用するだろうし、ルメール騎乗も○。想定より売れすぎたので対抗に落としたが、好勝負可能な1頭だろう。3番手にはサンライズノヴァ。兎に角東京コースは堅実。仕上がりも良い。


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◆   推奨買い目   ◆
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三連複フォーメーション
1着1
2着2
3着3.6.11.12.15.16
各2,000円

1着1
2着12
3着2.3.6.11.15.16
各1,000円

合計:18,000円

払戻金:104,400円

中京11R 愛知杯(G3)

中京11R 愛知杯(G3)

◎【5】ワンブレスアウェイ
騎手:津村明秀

【注目調教】
1月20日-南W
68.8-53.4-39.6-12.6

過去この時期の開催となって3回開催されたが、34万馬券、12万馬券、12万馬券といずれも波乱決着となっているこの競争。13年には471万馬券が飛び出すなど波乱決着が続いている。理由としては寒い時期の牝馬限定戦は、冬毛など見えぬ凡走理由が多数存在し、人気を背負った馬も簡単に飛んでしまう事もあるからだと思うし、元々中京芝コースは荒れやすい。


今年はデムルメの2頭が人気しているけど、両馬共に55キロ。実績はあるとはいえ、2頭共に好走するのはやや難しいのではないか?と思って予想してみたい。勿論想定は波乱想定だ。調教1番手だったキンショーユキヒメは大外枠に入りやや厳しいポジションに…今回はヒモまで。本命は調教2番手だったワンブレスアウェイに打つ。


昨年の愛知杯では6着に敗れているが、大外18番から序盤脚を使って先行して追い込み馬が上位に台頭する厳しい展開。それでも3着馬とは0.2秒差に善戦。マーメイドSでは上がり2位の伸びを見せて勝ち馬とクビ差の2着を確保しているし、2走前のオクトーバーSでは5番手の位置取りから上がり3位の伸びを見せて僅差3着を確保。競り合いを制した4着馬スティッフェリオはその後福島記念を勝ち上がっているのだから、レベルも高いと判断できる。


この中間はノーザンファーム天栄に短期放牧も行い、ココ目標に調整。仕上がりもWコースで豪快な動きを見せており仕上がりは良好。6歳牝馬でクラブの規定でこの春引退が確実で、関係者の話だとココ含めて後2走との事。タイトルを獲得すれば繁殖の価値も上がる為、かなり色気を見せていたのも印象的だった。絶好枠を獲得できた今回は同馬の激走に期待したい。


上位には調教診断で3位に推奨した昨年の3着馬レイホーロマンス。50キロと裸同然の斤量で出走してきて2週連続CWで好時計を叩き出したレイズアベール。単騎逃げ濃厚で最終追切の動きも良かったランドネまで。デムルメが飛んだらトンデモナイ配当になるので、それに期待したい。


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◆   推奨買い目   ◆
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三連複フォーメーション
1着5
2着2.6.8
3着1.2.4.6.7.8.9.11.14
各900円

合計:18,900円

払戻金:81,090円

中京11R 東海S(G2)

中京11R 東海S(G2)

◎【4】インティ
騎手:武豊

【注目調教】
1月16日-栗坂
51.9-37.8-24.6-12.3

昨年は13番人気コスモカナディアンが激走を果たし、一昨年は12番人気モルトベーネが激走し三連単46万馬券が飛び出した。京都開催の時からそうだったがやや波乱含みと見て良さそうだ。


今年は5連勝で重賞初挑戦のインティを始め、前走名古屋グランプリを制したチュウワウィザード、2走前JBCレディスクラシックを制し、チャンピオンズCでも僅差4着を確保したアンジュデジールが三つ巴の構成。


ただチュウワウィザードは次走の川崎記念が本番の様相でここはそこまで本気度が伝わってこない調整だったし、アンジュデジールも中間は馬なりで併走馬に送れる物足りない動き。チャンピオンズCと比べるとやや見劣りしてしまう。ここは中間意欲的な調整を行っているインティの勝ち負けに期待したい。


体質が弱く使い込めないタイプで休み休みのレースとなった同馬ではあるが、未勝利戦を7馬身差の圧勝で勝ち上がると、4馬身→4馬身→10馬身→5馬身と底を見せない圧倒的な走りで勝ち上がってきた。特に前走の勝ち時計1分49秒4は破格の時計であり、5馬身ちぎられた2着馬テルペリオンが次走楽に勝ち上がった事からもこの馬の強さが計り知れない。


この中間は意欲的に乗り込んできており、最終の坂路コースの追切では単走で4F51秒台をマークする上々の動きを披露。関係者も「今年はこの馬の年にしたい。その為にも賞金は絶対に加算しておきたいからね。母はオーナーゆかりの血統で、オーナー関係者もこの馬に高い期待を与えているだけに、ここは期待に応えたい。」と普段強気な事を言わない人が、かなりイレ込んでいる様子だったのが印象的だった。ここは力の違いを見せつける。


対抗には週中の中間調教考察でも1位に推奨しているスマハマを抜擢したい。今回は8ヶ月の休み明けだが調教での動きを見る限り問題はなさそう。前走僅差のグリムはその後地方重賞も含めて重賞2勝。3着馬オメガパフュームは暮れの東京大賞典でゴールドドリームを破ってG1勝利をするなど超ハイレベルメンバー。スムーズな競馬ができればここでも差はないだろう。


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◆   推奨買い目   ◆
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三連単フォーメーション
1着4
2着5
3着1.2.3.6.7.10
各1,500円

1着4
2着1.2.3.6.7.10
3着5
各1,500円

合計:18,000円

払戻金:24,150円

中山11R 初富士S

中山11R 初富士S

◎【8】レッドローゼス
騎手:O・マーフィー

【注目調教】
1月16日-南W
81.3-66.5-52.6-39.1-12.9

昨年は少頭数ながら大波乱となった初富士S。今年は14頭のメンバーが出揃い、やや混戦ムードの一戦となっている。昨年ほどの配当になるかは怪しいが、ガチガチ決着になる可能性は低いと思っている。今年の人気を分け合うのは松永先生のアシュリン、国枝先生のレッドローゼス外国人ジョッキー騎乗の2頭だろう。


アシュリンは調教内容が良化してから競馬ぶりが激変しており、馬券圏外となったのはフリージア賞6着のみ。それ以外は全て連対を確保しているし、前走のレース内容も良かった。今回は休み明けだが、最終追いでは併走馬を子供扱いしており状態は良さそう。ただ、久々の遠征競馬となるのが気掛かり。唯一の敗戦も東京遠征のフリージア賞だけに、昇級初戦でこの1番人気想定はやや売れすぎではないか?今回は3番手以下の評価に落としたいと思う。本命は国枝先生のレッドローゼス。


デビューから安定した結果を残しており、18戦走り馬券圏外となったのは僅か3戦のみ。1600万条件でも2着3回、3着1回と安定した走りを見せているし、昨年のスピカSではエアアンセムとタイム差ナシの走りを見せている。何よりこの中間の調教での動きは破格で、最終追いではマーフィーを背に、併走馬を馬なりで突き放すダイナミックな動きを披露。仕上がりは文句ナシと言ってイイだろう。


騎乗するマーフィーも国枝先生を“ボス”と慕う程で、この一戦においても「勝ち切れない馬だと聞いているけど、調教を乗る限りは重賞級のポテンシャルを持っていると感じた。凄く良い馬だけに結果を出したい。」と気合が入っているとの事。【2-3-2-1】と好走率90%近い結果を残している中山コースならば勝ち負け濃厚だろう。


上位評価にはティソーナ、レッドシルヴィ、アッフィラートの内枠3頭を推奨したい。ティソーナは前走の常総Sで目標にされながらも僅差4着に粘ったレース内容が優秀で、使って状態も上向いてきた。レッドシルヴィは2連勝でココ出走も、デキは近走で1番、叩き2走目の効果もあり内でロスなく運べれば。アッフィラートは1600万条件で3着3回と堅実。戸崎さんからの急遽乗り替わりとなったが、北村さんは1000万条件勝利の時のジョッキー。問題ないだろう。


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◆   推奨買い目   ◆
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三連単フォーメーション
1着8
2着1.3.4
3着1.3.4.5.6.7.10.11.14
各400円

1着8
2着5.6.7.10.11.14
3着1.3.4
各400円

合計:16,800円

払戻金:99,320円

京都11R シンザン記念(G3)

京都11R シンザン記念(G3)

◎【2】ヴァルディゼール
騎手:北村友一

【注目調教】
栗坂-1月3日
52.7-38.2-25.0-12.4秒

関係者の間でも出世レースとして有名なのがシンザン記念。昨年はアーモンドアイがレースを制したのが有名だが、それ以外にもミッキーアイル、ジェンティルドンナがレースを制しており、2、3着馬に目をやってもペルシアンナイト、ジュエラー、オルフェーヴル、マルセリーナと後にG1競争を勝利する実力馬が出走を果たしている。


今年は1番人気想定だったクリノガウディーがレースを回避。やや強引なローテーションを好むオーナーで翌週ホープフルSにも登録していた程だったが、流石に今回は大事を取って回避。一気に混戦模様の一戦となった。


人気は関東馬のアントリューズに集まる事だろう。昨年は関東馬アーモンドアイがレースを制したが、遡ると2010年のガルボの7年ぶりの勝利だった。基本的に関西馬の独壇場だと思って良く、東京でしか結果を残していない分思わぬ取りこぼしもあるかもしれない。ルメール、デムーロ不在の正月競馬の中川田君は上位ランクのジョッキーではあるが、テン乗りも考慮して今回は3番手程の評価に留めたいと思う。


調教が良かったのは坂路自己ベストをマークしたドナウデルタ、相変わらず坂路で動く伏兵シャドウエンペラー、天栄帰りのパッシングスルーが主。ただそれ以上に抜けて良く見えたのが…ヴァルディゼール。これが今回の本命馬だ。


デビュー前から既出走馬を問題にしないぐらい動いていて「ひょっとしてカナリの馬なのでは?」と関係者の間でも噂になっていた馬でもある。調教で動いても実戦に行ったら全然…という調教番長的な馬もいるのだが、この馬は前評判通りの強いレース内容で3馬身差圧勝。勝ち時計は地味ではあるが、まだまだ時計は詰められそうだし、騎乗した北村君も「まだまだ強くなる」と大絶賛。


中間の栗東坂路コースでの動きも前走よりも格段と良くなっているが見て取れるし、新馬勝ちした京都マイルコースで引き続きレースができるのもプラス材料だ。絶好枠からロスなく進めれば、タイトル獲得まで十分狙える馬だと思っている。


相手候補には上述通りドナウデルタ、シャドウエンペラー、パッシングスルーの3頭が本線。アントリューズ、ハッピーアワー、ミッキーブリランテが次点。穴馬で必ず拾っておきたいのがニホンピロヘンソン、ゴータイミング、マイネルフラップの3頭。馬連を主体に購入する。


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◆   推奨買い目   ◆
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馬連
2-6.9.11
各3,000円

2-3.5.10
各2,000円

2-1.4.7
各1,000円

合計:18,000円

払戻金:112,200円